■フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの「ディズニー・アニマルキングダム」で5月27日、映画「アバター」をテーマにした「パンドラ:ザ・ワールド・オブ・アバター」がオープンする。オープンに合わせて、同園内のファスト・カジュアル・レストラン「サトゥリー・キャンティーン(Satu'li Canteen)」がモバイルオーダー&ペイを始める。また、同園内の他の3つのレストランにも今夏からモバイルオーダー&ペイを拡大する。モバイルオーダー&ペイはスマートフォンのアプリ経由で、注文と決済を事前に済ませておくことで混雑時のレジ行列に並ぶことなく商品を受け取れるサービス。2年まえからモバイルオーダー&ペイを始めたスターバックスでは、需要急増で対応が追い付かないほど人気となっている。同園内のレストランでモバイルオーダー&ペイを利用するには、ウォルトディズニーワールドの公式アプリ「マイ・ディズニー・エクスペリエンス(My Disney Experience)」をダウンロードし、クレジットカードなど自分のアカウントを登録する。アプリ・メニューの「フード・オーダー(Food Order)」をタップし、レストランを選択。メニューからトッピングやソースなどのオプションまで選び「購入(Purchase)」ボタンをタップする。レストラン到着後「到着しました。調理を開始してください(I'm Here, Prepare My Order)」をタップすると決済され、メニューの調理が始まる。料理ができるとアプリ経由で告知され、モバイル・オーダー専用ピックアップ・カウンターで受け取れる仕組みだ。
なお、マイ・ディズニー・エクスペリエンス・アプリはモバイルオーダー&ペイの他、チケットの購入からアトラクション待ち時間やショーやグリーティング時間を確認、レストランの予約なども行えるという。

トップ動画:マイ・ディズニー・エクスペリエンス・アプリによるモバイルオーダー&ペイの使い方。ディズニーのテーマパークは、アトラクションには行列を作らせ、レストランはレジ待ち行列を緩和する。しかし、一度に数百人からのモバイル注文がきたら?
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ディズニーのテーマパーク・レストランでもついにモバイルオーダー&ペイです。人気アトラクションにはわざと並ばせ価値を持たせる一方、同園内のファスト・カジュアルレストランでは待たせない、ディズニーの巧みな心理操作です。見逃せない点はコア顧客にはアプリをダウンロードさせることです。アマゾン・ブックストアでもスタッフから「アプリをダウンロードしましたか?」とよく確認されます。ウォルマートのアプリ機能である「セービングキャッチャー」や「ウォルマート・ペイ」など、自社アプリを便利に使わせることでマインドシェアを上げるのです。でも、テーマパーク・レストランのモバイルオーダー&ペイ開始で気になるのは、あの混雑に対応できるのか?ですね。レジ待ちというボトルネックがあるからキッチン側も対応できますが、モバイルから集中して注文が入り、キッチンの対応が追い付かないことが予想されるからです。
入園者数である程度の予想はできますが...それでも一度に数百人以上から「到着しました。調理を開始してください」と注文が入ったら、お客のアプリに「ここからの待ち時間120分待ち」と表示させるのでしょうか...

17年4月29日 - 【スターバックス】、モバイル・オーダー&ペイ需要増大に対応が追いついていない不備!

後藤文俊



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