おしゃべり少女隊

あしたの自分にささやく日記。

皮膚科医が教える美容オイルの使い方 水分を与えた後に1滴使う

 乾燥肌の人が美容オイルをスキンケアに取り入れるときは、注意が必要です。正しい使用方法を、美容皮膚科医の佐藤やすみ先生にお聞きしました。

写真拡大

乾燥が進んでいる肌には、美容オイルだけでは足りない

美容オイル(スキンケアに使える、おもに植物から抽出した天然のオイル)を使ったスキンケアが流行っています。

たとえば、肌がきれいな人が素肌に美容オイルだけを使うお手入れをしていたら、「私もそのケアをしてみたい」と思うかもしれません。しかし、肌は人によって違うものです。

「もしも乾燥が進んでいる肌の人が美容オイルだけを使ったケアを続けていたら、油分はあるのに水分が足りない“隠れ乾燥肌”となり、気がつかないうちに肌トラブルや肌老化を進行させてしまうこともあります」と美容皮膚科医の佐藤やすみ先生。

油分があるので一見、うるおって見えるところが“隠れ乾燥肌”の盲点です。

「乾燥が進み、水分量が少なくなっている肌は、皮膚の一番上にある角質が硬くなっています。本来、美容オイルは角質をやわらかくする効果がありますが、インナードライの肌状態の人は、美容オイルだけに頼ってしまうと毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができやすくなることや、酸化したオイルによる刺激により赤みなどの肌トラブルが生じてしまうこともあります。」(佐藤先生)

水分を与えたあとに美容オイルを1滴使う

「肌は、水分量が多く、油分が少しというのが理想です。水分が足りない肌には、まずは化粧水や美容液で水分をたっぷり与え、肌の水分量を上げる必要があります。美容オイルを使うなら、そのあと、手のひらに1滴のせてなじませてから、顔全体を優しく包むようにのせるくらいがいいでしょう。最後に、皮脂がほとんど出ない目のまわりと唇には美容オイルを重ね塗りしましょう。この部分だけはたっぷり塗っても、美容オイルであればトラブルを起こすことはほとんどありません。」(佐藤先生)

乾燥肌にはホホバオイルやスクワランがオススメ

乾燥肌の人が美容オイルを選ぶときはどんなものがいいのでしょうか?

「ホホバオイルやスクワランがオススメです。角質をやわらかくする働きと、抗炎症作用、保湿効果があり、さらに酸化しにくいというメリットがあります。アレルギーも生じにくいオイルなので、敏感肌の人でも使えます。肌の表面の保湿効果も高いので、スキンケアの最後に使うアイテムとしても秀逸です。」(佐藤先生)

ただし、「酸化しにくいとはいえ油です。少しずつ酸化していくので、できるだけフレッシュなものを使うことが大事」と、佐藤先生はいいます。できれば容量の少ないタイプを選んで、フレッシュなうちに使い切るようにしましょう。

また、脂漏性皮膚炎、思春期ニキビ、大人ニキビ(炎症している場合)があるときは、症状の悪化を避けるため、その部分への美容オイルの使用は控えたほうが安心です。

クレンジングのときも美容オイルを使うことで肌への負担を軽減

また、佐藤先生はクレンジングのときも、美容オイルを愛用されているそうです。

「クレンジングのとき、界面活性剤の刺激や肌をこするなどの刺激によってバリア機能を低下させてしまうなど、乾燥や肌あれの原因をつくってしまうことが大変よくあります。そこで、クレンジング時の肌への負担を軽くするために、私はクレンジング料(クレンジングオイル)をなじませる前に美容オイルを使っています。」(佐藤先生)

佐藤先生が行っているクレンジング法は以下です。

1. 美容オイル(ホホバオイルまたはスクワラン)を肌にたっぷりなじませる
油性の汚れ(油分の多い日焼け止めやメイクなど)が浮き上がってきます。

2. クレンジングオイルを10秒間程度でなじませる
クレンジングオイルに含まれる界面活性剤により、油性の汚れなどのオイルを、水となじむ性質に変えます。

3. ぬるめのお湯で、乳化させながら落とす

4. 泡立てた洗顔フォームを使って汚れを洗い流す 
「このクレンジング法にすることで、クレンジング料となじませる時間が短縮できます。その結果、肌をこする時間と、界面活性剤を肌にのせておく時間が短くなり、肌への負担が軽減されるのです」と佐藤先生。

できれば、クレンジングは、蒸気が充満したバスルームで行うか、スチームの蒸気を顔に当てたあとに行いましょう。皮膚がやわらかくなるため、汚れが落ちやすくなります。

美容オイルには、肌にとって役立つ自然の恵みがつまっています。しかし「油」であることを忘れずに。「油」であることの利点も活かしながら、ぜひ、肌のアンチエイジングのために上手に利用していきましょう。

記事監修/佐藤やすみ(さとう やすみ)
恵比寿やすみクリニック院長。

美容皮膚科医。順天堂大学病院研修後、都内スキンケアクリニック院長を経て、恵比寿やすみクリニックを2011年に開業。美容皮膚科、レーザー治療、各種注入療法などの経験は二万例を超える。等身大の美肌ドクターとしても知られ、女性誌の美容ページなどでオリジナルの美肌術を紹介することも多数。
(文:早川 景子)


go to source

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
規約
・提供する記事・データなどの著作権(編集著作権)は、情報提供者及び情報提供会社に帰属します。
・提供する記事・データなどの利用は利用者自身の責任と判断において行うようお願いします。
・提供する記事・データなどの利用による損失、損害については、一切責任を負いません。
リンク
記事検索
ニュース
  • ライブドアブログ